現地の人々は、収入を得るために伐採しているのですよね。

「ある機関の調査によれば、森林を維持すればCO2の吸収、林産物などにより、1㌶あたり年間4万1000円の利益を生むのに対して、伐採した場合、木材価格としては1㌶65万~84万円程度です。

1度切ってしまうと100年間は再生しないので、仮に牧場として活用した場合でも年間で1万円の利益にしか生みません。

そのまま、森として残せば100年間で400万円、牧場にした場合は100万円なので、経済的に見ても大きな損失となります。

また、この方法だと商売に関わる一部の人は潤っても、伐採された地域に暮らす人々は豊かな自然を失うだけです。いかに伐採した場合、損失が大きいか理解いただけると思います。

一方、先進国は消費社会となっています。これらが持続可能と言えるものではないのは明らかです。

仮に世界中の人たちが先進国のような暮らしをしたら、地球は持ちこたえられるはずがありません。

そして、便利さや快適さを追求しているうちに、人は一生物として本来、備わっている能力を落としていると思います。人類はマイナスの方へ、マイナスの方へと進んでいるのです。

今、これまで経済成長一辺倒だった考え方を改めなければいけないと思います」






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