喧騒忘れ、瞑想の時間を持つ大切さ
天地のつながり感じて、本当に大事なものに気付く


半農半Xに共感する人が増えています。コンセプトが生まれた背景を教えてください。

「私自身サラリーマンだった、25歳のときに2つの大きな問題を考えるようになりました。ひとつは『環境問題』です。実家は兼業農家でしたが、時代は食糧自給率の低さがクローズアップされる中、汗もかかずに生活する自分を省みて環境と農業について改めて考えるようになりました。

そして、もう一つが『いかに生きるかという天職問題』でした。そんなときに手にした屋久島在住の作家・翻訳家の星川淳さんの著書・『半農半著』の著の部分にⅩを入れてみたのです。

こうして誕生したのが、持続可能な小さな農と、自分が好きなことをやってそれを世の中に役立てるという半農半Xのコンセプトでした。半農半XのXとは、天職、使命、ミッション、ライフワーク、生きがい、役割といったものです。

様々な汚染や温暖化等が心配される『環境』、安全性や食糧自給率の低さがクローズアップされる『食』、生きる意味の喪失などが指摘される『心』、さらには教育、医療・福祉、不況・失業などの社会不安という難問を解決する公式になるのではないか。

そして、それが永続可能で魅力溢れる多様な社会、一人ひとりが自分の才を世の中のために活かしていく社会につながるのではないだろうかと考えたのです。

33歳のときに会社を辞めて郷里の綾部に戻り、半農半X研究所を立ち上げるとともに、地域活性化を目的にした『里山ねっと・あやべ』を立ち上げ、農家民泊型のイベントを開催したり、綾部に住みたいという人に対する定住支援、綾部里山交流大学などの活動を行ってきました。

私自身も自給農をやりながら、半農半Xの執筆や講演活動、地域活性化をXに活動しています」






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