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野生動物の宝庫 アラスカを訪ねて      

アラスカは日本からはアメリカ本土としてはもっとも近く、東京からの直行便のフライトは6〜7時間という距離にある。

観光シーズンは7月から9月と短い。野生動物、氷河、オーロラ観光などを目的に、世界中から人々が訪れる。

訪れた5月のアンカレッジは日差しが強く、昼間は半袖で十分というほどに温暖でカラッとしていた。

北極に近いアラスカでは、この時期は白夜となる。深夜でも街は店が開き、人の動きも止まらない。太陽が沈まず、まるで時が止まったような不思議な感覚だ。

アラスカは観光スポットが豊富で、人気の高いデナリ国立公園をはじめ、グリズリーベアーウォッチングができるカトマイ国立公園、アラスカ鉄道、タルキートナではマッキンレー山遊覧飛行などもあり、見どころが多い。

リバーボートクルーズやカヤック、巨大サーモン釣りなどアクティビティーも豊富だ。アンカレッジからも参加できるツアーも多いが、足を延ばせば、よりアラスカの魅力を体感できる。

多くの観光客を魅了するのが、北米最高峰・標高6,194mのマッキンレー山である。この周囲がデナリ国立公園と呼ばれ、グリズリーベアー(アラスカヒ熊)、ムース、カリブー、ドールシープなど、多くの野生動物の生息している。

まず、訪れたデナリ国立公園は、アンカレッジからアラスカ鉄道に乗って7時間30分の場所にある。

公園内にはムース、グリズリ−ベア、カリブー(トナカイ)、ドールシープなど37種類の哺乳動物、雷鳥、イヌワシなどの130種類の鳥類が生息する。

「ナチュラルヒストリーツアー」というエコツアーが行われており、タイガ(針葉樹林帯)とツンドラ(永久凍土)の境界であるデナリ国立公園では、数百種類の高山植物など、独自の生態系を見ることができる。

デナリ国立公園の道は、入口からワンダーレイクを通過してカンティシュナまで約150kmの自然道一本だけである。公園内を走行できる車は許可を受けたシャトルバスのみで、一般車の通行は禁止されている。

その終点のカンティシュナまで行くバスは一日一便。なかなか予約がとれないことで有名だ(途中まで行くシャトルバスは便数がある)。

所要時間は13〜14時間。途中でムース、グリズリーベアー、ドールシープなど野生動物が多く見られる。

ツアーの最終到着地のカンティシュナはかつてゴールドラッシュで栄えた場所だ。

ここでは、ログハウスでビュッフェランチをとった後、近くの川で砂金採り体験をしたり、犬ぞりレースの犬によるデモンストレーションが見られる。

秋は8月末から9月。この時期からオーロラ観察ツアーも組まれていく。デナリ国立公園の秋もこの頃からでタイガからツンドラ地帯の紅葉が美しい。

氷河、ラッコやトド、アザラシ、シャチ、鯨が見られるキーナイ国立公園クルーズは、10月初旬まで運行している。この後、アラスカは再び、春まで深い雪と氷に包まれた世界となる。

(ライター 橋本滋2009年6月)


カトマイ国立公園 デナリ国立公園

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