アースデイ東京2012

福島、脱原発の色合い濃く

コンサート、パレードなど盛況


地球のことを考えて行動する日としてこの時期、世界中で開催される地球フェスティバルアースデイ。4月21、22日の両日、東京・渋谷の代々木公園でも国内最大級の「アースデイ東京」が開催された。

歌手の加藤登紀子さんをはじめ多数のミュージシャンが参加してコンサートが行われた他、22日には「脱原発・みどりのこいのぼり大作戦」と名付けた「エネルギーシフトパレードが行われた。5月5日こどもの日全原発停止のシンボル「緑のコイのぼり」を掲げて、街で脱原発・エネルギーシフトをアピールしようと、多くの市民が「コイのぼり」を手に渋谷の街を練り歩いた。

昨年の大震災を受け、市民で新しい未来を創造していくことを大切にしたいと今年のテーマにしたのは、「another world is possible,新しい未来は自分たちの手で」。福島の子どもたちをアースデイに招く2泊3日の保養バスツアーを開催したり、福島や原発をテーマにしたブースも多く出店した。

この他、フードコーナーでは、国内各地で増えすぎ環境問題となっている鹿の肉を活用したステーキやソーセージをはじめ、地産地消、GMO(非遺伝子組み換え食品)、フードマイレージ、旬の食材に配慮した料理のブースが設けられ人気を集めていた。また、大学生らによるフェアトレードショップ、ボランティアグループも多数出店した。

開催に先立ち、実行委員長のニコル氏は「今年のアースデイは特別な意味を持つ。これまで日本人は上で決められたことに従うのが一般的だったが、福島の震災を機に市民自らから行動する意識が芽生えてきた。一人ひとりの行動が日本を変える。アースデイがそんな契機になれば」と語った。

コンサートなどの各会場では登壇者が「大飯原発を止めよう」「原発をストップさせよう」と訴えると、観客らからは賛同の大きな歓声が上がっていた。登壇者、観客らの間に一体感が生まれていたのが印象的だった。

「大切ではない声などない。いかなる行動もつながる。普通の人たちが歩み寄り協力し合えば、大きなことを成し遂げることができる。あなたこそが、アースデイ・ムーブメントの主役ということを伝えること」というアースデイの理念通り、こうした意識がますます広がり、また、一歩ムーブメントが大きくなっていくといい。

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