2012年2月アーカイブ

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2月15日、今夏、電力不足に陥る可能性が高いとして夏前にも、「民主党は原発再稼働容認する方針」とメディアが伝えた。管直人前首相の「脱原発依存宣言」から野田政権に変わってからは、原発の輸出推進、原発再稼働と「原発容認」に舵を切ったようだ。

現在も避難先で生活を余儀なくされている福島県民は県内外で15万7000人とも言われ、県外避難者は6万1000人に及ぶ。

朝日新聞の調査によると、福島帰還を希望する「戻りたい」「できれば戻りたい」という人は併せて、前回の65%から58%に減った。早期の帰還への不安感、除染の難しさから、諦めの気持ちが強くなっている人が増えていると記事は伝えている。原発事故は多くの人から「ふるさと」を奪ったと言っていいだろう。

福島の原発事故は一歩間違えれば大爆発に至った可能性があり、万が一の時は東京を含む関東圏も避難地域となる恐れがあった。子どもや妊婦らは被ばくの影響による不安を将来、長きにわたって抱え、また、汚染に絶望して自殺した有機栽培農家の方、風評被害により福島はもとより、周辺各県の農家にも甚大な被害を与えた。

被害を受けたのは人間だけではない。何万匹という家畜やペットなど多くの命も奪われた。また、除染や、汚染がれきなどの問題も山積している。電気料金の値上げ、東京電力の国有化など、いずれは国民の負担になっていくだろう。

 これだけの被害を出しながら、それでも「原発再稼働」を進める理由はどこにあるというだろうか。「電気が足りないから」という理由で、国民を危険にさらしてもいいということなのだろうか。

さらに、民主党政権は外国へ原発を輸出しようとしているが、国内における安全性の検証すら十分に済んでない状況の中で、無責任と言わざるを得ない。外国に暮らす人も私たちと同じで、自分たちが暮らす地域に危険のある原発を作って欲しくないはずだ。国境を越えて地球市民として問題をとらえ、意思を示していく必要がある。

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震災からあと1カ月で1年を迎えるのを機に、「脱原発」を求める活動が全国で活発化している。

2月11日、作家の大江健三郎さん、落合恵子さん、澤地久枝さんらの呼び掛けで東京の代々木公園で行われた「さようなら原発1000万人アクション」には俳優の山本太郎さん、タレントの藤波心さんらをはじめ、1万2000人が参加した。

「原発いらない」「福島返せ」「残りは3基」などシュプレッヒコールを上げながら同公園周辺をデモ行進した。

 開会式であいさつに立った大江さんは、「今後、数十年以内に巨大地震が起きる可能性が指摘されており、その時に同じように原発事故が起きれば、日本は立ち直れないダメージを受ける。そして、70年後も原発を安全に稼働、核廃棄物を処理していく方法は確立されていないだろう。

その問題を次世代に残していくのは、人として倫理に反することだ。原発で大事故を起こした日本がその問題をうやむやにしたまま、原発の再稼働を進めようとしており、また、外国にまで輸出しようとしている。『人間らしさや、人としてもっとも大切な倫理の観点から、日本人は原発を止めることを決めた』という、その決意を子どもたちに見せていくことが大事だ」と語った。

 引き続き、澤地さんは「原発事故では人や農作物だけでなく、家畜やペットなどもの命も多く奪われた。生きとし生けるもののためにも原発は止めなければならない。自分の国で起こった事故の収束も満足に出来ないのに、それを外国に売ろうというのは無責任だ。国籍を超えて世界から原発を無くすようにしていくべきで、何がカギを握るのかと言えば、それは一人ひとりの力だ」と述べた。

落合さんは「『もう疲れたから、お墓に行きたい』とお年寄りに言わせる国家であってはならない。人生と人権を奪う原発にNOをつきつけなければいけない。ネバーネバーネバーネバー、さらに999回続けて、ギブアップでいく」と語った。

 

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昨年3月11日、福島原発事故が起きてから間もなく1年になろうとしている。

先ごろ、福島県のいわき市、福島市を訪れた。県内各地の放射線量

(単位は毎時マイクロシーベルト)は福島(0.76)、飯館(0.719)、

南相馬(0.38)などはやや高いが、南会津(0.07)、いわき(0.17)は

東京・新宿(0.079)とほとんど変わらないレベルだ。

 

映画「フラガール」の舞台にもなり、震災で被災した同県いわき市の

スーパーリゾートハワイアンズが2月8日、営業を全面再開。

同施設はこれまでフラガールらが全国キャラバンを行ってきたが、

その努力のかいもあって順調に予約が入っているという。

明るい兆しが見える一方、同施設がある江戸時代から続く「いわき湯本温泉」の

客足はにぶく、多くの老舗旅館が困難な経営のかじ取りを迫られている。

旅館の女将は「放射能の影響から、お客さんが戻らない。いつになれば、以前の

ようになるか予想できない」とため息まじりに語った。その影響は飲食店、

おみやげ店など周辺商店街にも及んでおり、閉店する店もあとを断たないという。

福島県内は被害に合った海岸線を中心に未だに復旧が進んでいないエリアが

ほとんどだ。放射線量の高い地域(避難区域)での除染の具体的な手順が

2月10日ようやくまとまり、放射染量が比較的低い田村市、川内村の除染を優先し、

早期の帰宅を目指していくという。

 

今回の方針で示されたエリアはほんの一部にすぎない。そのわくの外になり、

半径30キロの屋内退避エリアで町では、今も人影はなくひっそり静まり返っている。

海岸線に出ると壊れた家、堤防が無残に広がっている。

立ち入り禁止区域となっているエリアといい、私自身も不審者に見えたらしく

パトロール中の警官に職務質問された。聞くと、壊れた家屋などを狙う泥棒が

たいへん多いのだという。

あと1カ月で震災後1年を迎える。世間の震災への関心は日ごとに薄くなりつつあるが、

今も震災の被害に苦しんでいる人たちが大勢いることを忘れてはいけない。

鉄道に乗り込んできた高校生らがおしゃべりに夢中になる、その表情は

都会の人の表情よりも明るく見えた。その笑顔にかすかな希望が見えた。

 

 

上映中の「イエローケーキ・クリーンなエネルギーという嘘」が話題を

呼んでいる。

イエロー・ケーキとは、原発の燃料として使われるウランのことで

「黄色い粉」という意味だ。鉱石採掘の段階で処理不可能な放射性物質を

大量に発生させている事実を、世界各地のウラン採掘現場を5年にわたる取材で

明らかにした。これまでほとんど取り上げられてこなかった原発問題の

川上「ウラン採掘」にフォーカスした作品である。

 

映画では巨大な資本が動く世界的ウラン企業の思惑、そこで働く人々が

被ばくの知識を持たないこと、そして、日々の暮らしを描いている。

登場するオーストラリアのダーウィンに近い同国最大のウラン鉱山が

レンジャー鉱山である。この地はクロコダイル・ダンディーの舞台にもなり、

クロコダイルなど野生動物が多く生息するカカドゥー国立公園の内側にある。

同鉱山に近いジャビルカでウラン開発プロジェクトを進めているのが

ウラン生産大手企業のERA。

多額のお金、雇用など経済発展を約束し、開発にサインをするようせまるが、

原住民・ミラー族の族長・イヴォンヌは首を縦にふらない。

彼女の主導により世界的に広がった反対運動により、現地は放置されたままで

採掘は始まっていない。2011年、イヴォンヌはパン・ギムン国連事務総長宛ての

メッセージの中で「福島の原発事故でウランが使われたのだとしたら残念に

思う」と伝えたという。

 

かつて日本にも「人形峠」というウラン鉱山があった。岡山県と鳥取県の県境に位置し、

1950年から60年代にかけてウランが採掘された。ウラン残土の放置が

発覚したのは、その30年後1988年。それから18年後の2006年に撤去され、

人形峠県境でレンガ加工され、2011年6月に県外に搬出された。

実に福島第一原発事故後、3カ月後のことだ。

この事実は、ほとんどの国民が知らされていない。福島第一原発事故後、

セシウムなど放射能汚染についての報道が行われているが、マスコミで

報道されていることがほんの一部にすぎないということを示しているとも

言えるだろう。

先に公開された「100000年後の安全10万年後の安全)』は原発のゴミで

あるウランをどう処理するか、川下の問題を扱った作品である。

セットで見ることで原発問題の本質が見えてくる。

 

●公式HP

http://pandorafilms.wordpress.com/roadshow/yellow/

 

123日(月)自由報道協会主催の 「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘」のチルナー監督記者会見レポート

http://actdoi.com/houkoku1.html

 

●配給・劇場プロデューサーが語る 映画「イエロー・ケーキ」の魅力!

http://www.youtube.com/watch?v=Ee6if_3_HMQ

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