2010年1月アーカイブ

朝日新聞は11日、全国各地の近海で、魚などのすみかとなる

藻場が失われている現状を報じた。藻がほとんどない海底の様子の写真が

掲載されているが、魚などの姿はなくまさに「死の海」といった感じだ。

 

東京ドーム1700個分に相当する国内最大約800ヘクタールの藻場が

壊滅したのは、静岡県御前崎市などにまたがる駿河湾。

藻場がなくなる「磯焼け」という現象が初めて報告されたのは、

1985年ごろで、94年にはほぼ全滅したと記事は伝えている。

 

また、三重県尾鷲市の尾鷲湾でも1970年に磯焼けが始まり、

藻を増やすため、コンクリート製の藻礁を92年から17年間で

900個沈めていることも併せて紹介されている。その事業費は

10億円近くに上るという。

 

おもな原因は、水温が上昇し通常、冬は藻を食べない魚が食べて

しまうためと説明しているが、温暖化の影響はふだんのくらしの中では

見えない海の中で進行していることを示すものだけに深刻だ。

 

死んだ海はいずれ、海の中の生態系を変え、陸地にも大きな影響を及ぼして

いくだろう。生物が住めない地球へ一歩ずつ歩みを進めている前兆と言える

かもしれない。失ったものを、もとに戻すことはできないが、こうした現象を

早期に食い止めていくための対策が必要だ。

 

山と海はつながっており、海の自然環境を直すには、森を直さなければいけない

言われる。森の再生事業や海の再生事業など、光が当たらないところにも

力を入れるべきだ。

 

 

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